#2『狭愛膏肓 - Saai Koukou』



きっと 僕らいつだってさよならで

ずっと 巡り合えなくて腐ってるんだな

いっそ 住む世界も体も裁も欠いていたら

なんて 野暮なことで夜に揺られて


居たい



どうしよう 滴る言葉こそ愛というなら

「結構。」 途飽く呼吸すら乗せていたいなら

憂いと背に想い患えた「好き」を取っても

ずっと 意味に浸かる程に面を食っていたい



あぁ、冴え覚めなく乞うものがあったんでしょ

片瀬に咲く花なら僕は持っていないけど

仇、青い朝、憐愛もとうに同じなら

絶えられない想いはきっとここにないから

代えられない想いはきっとここにないから

云いたい 謂いたい 言いたい 痛い



同情してしまうことだけできるなら

精巧な愛に対価なんか感じないから

この空いた胸を飛び出しそうなものは何なんだ

教えてくれよ 教えてくれよ



ねぇ、未だに分かつ愛なんてありはしないから

悲しくなってただけの僕は望んでなくてさ

肌、老い、アザ、狭いもとい同じなら

絶えられない想いはきっとここにないから

代えられない居場所はきっとここじゃないから



痛い



哀を一つ取りこぼして 

「いたいのもう一つ」と願って

「期待をここだけ」と思い合っていた



「無いの、一つも。」とこぼして 

視界を曇らせていたって

期待をおもむろに背負い合っていた



君はどう?君はどう?って問いかけんだよ

お望みどおりになったようでうんざりさ

未だ青い朝明けない事も失くせたら

絶えられない想いはきっとここにないから

代えられない想いはきっとここにないから



冴えざめなく乞うものがあったんだよ

君のように美しい花を僕は持ってなくてさ

仇、青い朝、憐愛もとうに同じだったんだ

絶えられない想いがずっとここにないなら

代えられない想いもきっとここに無いから



会いたい




音源2021