#31『五月日 - May day』



一人で歩いていくのは 怖くて耐えられない でもね 

誰にも頼れない



排気越し赤信号 行き当たりぶつかる縁も 

持ち合わせた経験も 脆くて嫌になっちゃうよ

確かめて歩いた あどけない共生信仰 

目を瞑れ更生運動 はみ出せば明日はないぜ



足元を気にしないで いつまでも等身大で 

呼吸が脈を打った それだけで今日を食った

証などそんなもんで 人知れず今日を絶った

誰かのためだなんて思っていた



しかめあう目が ひとりでに末枯れる鼓動が 探している正体は

あまりに脆く 首の皮一枚で生きてる 目に見えぬ価値だけ  



あぁ何か貰えるかな 

いつものって言えるほど こなれてはいないけど

アスファルトに沈み込んだ 

あなたの匂いを この手に掴みたい



独り また独り 慰めあう傷を付ける度に 

分かりたくても 分からないのは 

どうして? どうして? どうして?



確かめ合えたらどんなに良かったでしょうか 絶えず点灯して

落ちた日から 積み上げた僕らの業は 

どうせそんなに綺麗なものじゃなかったんだよな



確かめ合えたらどんなに良かったでしょうか 絶えず点灯して

朽ちた身体 苦し紛れに吐く冗談 

なんて美しい言葉で隠してくれたんだろう