#48『こころ - kokoro』



夏の瀬にはだけた雲

君は悠々と風を抱いて

はにかむ横顔見せた



波の音に鼻の奥を

つついて戯れる海の香り

さりげなく頬を 緩めた君が可愛いわ



取り留めては一途

足取りを無くして

ゆらゆら夏至の如く

渇く心

離して楽になる あぁ疲れたわ

何故かもどかしい日々です



懐かしい君の仕草に

拙い僕の面影を見る

もういっそ全部奪われてしまいたい

君以外どうでもいいです 

あぁ



胸の奥

脈絡を無くして

くらくら夏至の如く

眩む心

忘れて楽になりたいと願ったり

それすらも億劫なのです

それでもどかしい日々です