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ハレピカスタジオ インタビュー

2017年4月24日、音デ3・4年生合同で、「ハレピカスタジオ」にインタビューに行って来ました。

音デ2期生の佐藤郁也くん(代表)、3期生の相原恒くん、4期生の河添幸之助くんの3名が運営しているスタジオにお邪魔して、在学生が聞きたいことや知りたいことを聞いて来ました。

インタビューは3時間に及びましたが、先輩達も丁寧に質問に答えてくれ、学生達に取っては楽しく充実した時間になったようです。

インタビュアー:音デ11期生 金田 正弘(カネマサ)

 

Q(カネマサ)
ハレピカスタジオを作ろうと思ったきっかけはなんですか?

A(佐藤さん)
大学を卒業して5年ほど家電量販店でテレビやオーディオなんかを販売してたんですけど、その中でどうしても「自分のやってる仕事とやりたい仕事が違うな」と思っていました。幸いにも家電量販店の中にはパソコンに強い人がいたので、勢いで事務所借りて、勢いでスタートしたっていう感じですね。ビジョンがはっきりしてたとかそういうのはあまり無くて、自分のやりたいことに向かって一歩ずつ階段を上がっていくじゃないですけど、将来目指しているところに、どうやったら最短ルートで行けるか考えた時に、家電量販店ではちょっと出来ないなと思ったのがきっかけです。
それでも、サラリーマン(営業)を経験できた事は今の仕事でも役に立つことが多いので、この経験が無駄とかではなく次のステップへという感じです。

Q(カネマサ)
最初は若さでなんとかという感じで・・・?

A(佐藤さん)
一応若さでなんとかとかって言ってるんですけど、リスクは常に考えてて、事務所を維持するランニングコストもあるし、人を使うのもお金の掛かる事だし、常にメリットとデメリットは発生してくるし、もしここでコケても、こういう風になるだろうっていう先のことまで考えてやってはいますね。

Q(カネマサ)
先ほど家電量販店で働いていた時のことをお聞きしたんですけど、サラリーマン経験も糧になっているんですね。

A(佐藤さん)
パソコンにもともと詳しかったし、音楽関連の仕事をやりたかったから独立しました。
でも、アルバイトでもなんでもいいので、接客業っていうのはやっといたほうがいいと思います。お客さん目線でサービスを考えたり、お客さんの気持ちになって考える事は凄く大切だと思います。どうやったらお客さんに喜んで頂けるかを一番に考えてます。

Q(カネマサ)
メインの業務はなんですか?

A(佐藤さん)
難しいですね(笑)作曲の仕事やスタジオのレンタル、パソコン関連の キッティング 請負等をやっています。

Q(カネマサ)
パソコンの仕事っていうのは例えば?

A(佐藤さん)
法人向けのお仕事を頂いたり、個人のお客様宅でのネットワーク関連のトラブルやパソコンのサポートを行っています。秘密保持の契約もあるので、具体的な法人のお客様の名前は控えさせてください。

Q(カネマサ)
スタジオを立ち上げるにあたって、周りの関係者やサラリーマンだった頃の仕事仲間から言われたことはありますか?

A(佐藤さん)
僕、結婚していて子供もいるので、仕事辞めるってって言ったら、「何考えてるの?」って普通に考えたらなるんで、説明はしましたね。こういう勝算があるから、こういう風に出来るからやるんだっていうのを。
借金してやってる訳ではないので、もしダメで潰れたら俺が工場で夜勤するよみたいな(一同笑)言いましたね、はい(笑)
特に反対されることは無かったですね、応援してくれる人ばかりで、そういう人でもってるとこがあるので。支えてくれるスタッフやお客様が新しい仕事を紹介してくれたりする事が多いので、そういう人脈を増やすことが大切だと思っています。

Q(カネマサ)
新聞記事を拝見したんですけど、メディアに出た後の反応はどうでしたか?

A(佐藤さん)
校歌を作ったり、人の目に触れやすい仕事をしていると、色々嬉しい声を周りからもらったりします。こういう仕事できますか?とか、メディアに出たことによってまた仕事が広がっていくのを感じます。また、「記事を見たよ」と知人やお客様から言っていただく事は、本当にうれしいです。この仕事をやってて良かったなと思います。

Q(カネマサ)
スタジオを設立するまでの試行錯誤と言いますか、どんなことがあったかを教えて頂けますか?

A(佐藤さん)
お客さんと会って話すスペースが欲しかったので、岡山市内に事務所やスタジオを作ろうと思った時に、ランニングコストの問題が出て来て。東口側と西口側だけでも全然金額は違ってきますし、毎月かかってくるコストなので、場所選びは凄く大変だったかな。自分も生活しないといけないので、どうやったら節約できるか考えて悩みましたね。今は2階もスタジオとして使ってるんですけど、ちょっと前までは僕が住んでたんですよ。ランニングコストが一軒分だけで済むので、一棟で家と事務所を共用して使える物件を探しました。

Q(カネマサ)
イクヤサウンドの設立当初の目標を教えて頂けますか?

A(佐藤さん)
音楽に関わる仕事がしたくて、イクヤサウンドは高1の時からやってたんですよ。インターネットでホームページ作って。その頃から楽曲の依頼をホームページで受けて納品してました。当時はインターネット上で楽曲依頼を受けるのも珍しく競合が無かったんですけど、今は溢れている分大変ですね。

Q(カネマサ)
口コミとか人との繋がりとか色々あると思うんですけど、イクヤサウンドとしてのお仕事をどのようにして広めていったか教えて頂けますか?

A(佐藤さん)
最初はただの1クリエイターじゃないですか。だからインターネット上で曲を作りますっていうホームページを作るところからでした。1曲いくらでやってたかなぁ。5000円とか。そんなんでやってた気がするなぁ。10000円とか。最初の1曲は無料でやってましたね、「お試しで」みたいな。2曲目はお金払ってくださいとか。お客さんからしたら新しい所に頼むのってデメリットしかないと思うんですよ。そのデメリットを払拭するためには、どんな曲が出来るかっていうのを分かってもらうのと、もう一つは値段ぐらいしかないんじゃないかなって思って。

例えば、逆に音楽を依頼されたとするじゃないですか。皆さんに。で、皆さん多分「よしじゃあ頑張って作ろう!」って思うと思うんですけど、もしそれが一切名前も出せなくて、ゴーストライター的な感じで作ってくださいっていう話だとデメリットが大きいと思うんですよね。
それでもそれを仕事としてやるってなったらお金しかないと思うんですよ。

相手も同じことが言えるから、最初に依頼する時にどんな人か分からないっていうのは怖い。金額だったりお試しだったりで作っていくと、例えばゲーム会社だと年に2回スマホのゲームを出したりしていて、リピーターで使ってくれる方が必ず出てきます。そうして信頼関係をつくることで、取引先が増え、収益も安定し、良い循環をして来る。今は、お客さんが紹介してくれたり、口コミとか、ネット見てとか。それでも今もしっかり営業はしてますけどね。
その時々によってどうしても目標とか営業スタイルとかっていうのは変わってきます。立ち位置によって。

Q(カネマサ)
DTM の認知度が低いということでしたが・・・?

A(佐藤さん)
一般のお客様と話すときには色々気を付けるようにしています。例えば、サウンドクリエイターとかアレンジャーとか作曲家とか一般的に認知度の高い言葉にしてますね。

DTM って和製用語じゃないですか。日本語なんですよね(外国だとコンピュータミュージックなので)。DTMやってるひとはDTM 、DTMって言うんですけど、かなり一部の人しか知らないものなんです。音デ出てると、DTMとか MIDI とかシンセとか打ち込みとか Cubase とか DAW とか、当たり前に使う言葉なんだけど、他の人は全部知らないと思ったほうがいいので、そういう言葉を基本的には使わない様にしてます。

A(河添さん)
オリジナルソングを作ってみませんか?って見やすく書いたら、多少は柔らかい感じになりますよね。

A(佐藤さん)
あとは社内でライブを企画したり。集客して、お客さんにパソコンを使って作曲している風景や音楽を見てもらって、「こんなんが出来るんだ」って興味を持ってもらえるような企画を日々考えています。

Q(カネマサ)
今までこれは大変だったなとか、印象に残っていることとかは?

A(佐藤さん)
かなりたくさんありますけど、自分のサービス(商品)を宣伝する方法は今までやったことがなかったので苦労しました。具体的には、広告(メディア)の使い方っていうんですかね。

Q(カネマサ)
限られた費用の中でいかに宣伝するかとか・・・?

A(佐藤さん)
ビジネスの基本って、 松下幸之助 さんも言ってるんですけど、「困ったことを解決してお金を頂くこと」だと思います。パソコン関連の仕事だったら、インターネットに繋がらないとか、もうリアルに困っている人がいますよね。でも、オリジナルソングが作りたいって一言で言っても、なぜ作りたいかっていう気持ちも違いますし、そこに行き着く過程も違うから、かなり方向性、多様性がありすぎるんですね。

だから、お客様一人一人に異なったサービス(商品)をオーダーメイドで提供する必要があると思います。

Q(カネマサ)
河添さんや相原さんもイベントの裏方で参加されてると思うんですけど、実際音響屋として仕事をしていて苦労したことはありますか?

A(河添さん)
仕事受けて、 クライアント と相談ができればするし、行ってぶっつけ本番みたいなこともあります。私がまず気に掛けるのが「無理」「出来ません」って言わないこと。どんな状況であれ、何とかしようとするし、何かがあっても大丈夫なような リスクヘッジ は行っておくべきだと思います。

Q(カネマサ)
相原さんはイベントとかはされてるんですか?

A(相原さん)
イベントは裏方で、参加される方とやり取りしたり、チラシ作ったり、そのあたりで手伝ってますね。

Q(カネマサ)
そういった中で、こういうところが苦労するっていうのはありますか?

A(相原さん)
例えばデザインだと、「赤でお願いします」って言われても、パステルカラーの赤なのか、ボルドーみたいな濃い赤なのかで全然違ってくるので、そこを曖昧にしないように出来るだけヒヤリングして作るんですけど、もちろん リテイク が来るんですよ。それで修正を重ねて提出しました、で結果として「あ、やっぱ違うイメージでお願いします」って来るパターンがほぼ毎回ですね。
それも柔軟に笑顔で対応できるようにっていうのは心がけてますね(笑)丁寧にすればまた頼もうって思っていただけると思うので。

Q(カネマサ)
じゃあ今度は仕事の中で嬉しかったこと、またやりたいなと思ったことはありますか?

A(佐藤さん)
喜んでくれたら嬉しいですよ。お客さんが。

Q(カネマサ)
じゃあ仕事の中で、これだけは譲れないっていうこだわりなどはありますか?

A(相原さん)
自分が持ってる当たり前や常識って、相手に取ってはそうじゃない場合も多いので、丁寧すぎる位丁寧に教えるぐらいが相手は分かりやすいのかなって思いながら仕事をしてます。

Q(カネマサ)
どういった経緯で岡山外語学院の校歌を作ることになったのでしょうか?

A(佐藤さん)
お客様の紹介で校歌制作の仕事に携わらせていただく事ができました。

Q(カネマサ)
山陽新聞のカルチャープラザは応募人数はどれくらいなんですか?

A(佐藤さん)
山陽新聞社のカルチャープラザで作曲のレッスンをしているのですが、少人数で教えています。毎月新しいお客様が増えています。みんなで作曲を学習しているという感じです。

Q(カネマサ)
来られる方の年齢層は?

A(佐藤さん)
様々な年齢層の方が居られますよ。

Q(カネマサ)
大学で経験したことの中で、業務を始める、開拓する中で役に立ったことを教えていただければ。

A(佐藤さん)
まず一つはここにいるスタッフ、友達じゃないですかね。そういう人の繋がりっていうのはそういう所に居ないと出来ないと思うので、モチベーションが高くてやる気がある、同じ目的を持った仲間が作れるのはすごく大きかったと思います。

音楽デザインに関しては、今やってて思うのが、音楽だけに特化していないという所が凄くいいと思います。今の仕事の中でも、「主力商品何ですか?」という質問に即答できなかった理由は色々な仕事をしているからで、ウェブ作ったり、動画作ったり、音声いじったり、マルチに対応出来る所ってなかなか無いんですね。

音デの先生って全員が第一線で活躍してる方達なので、実際に現場で働いてる人の話聞けるし、卒業して何年も経った今でもこうして学生時代の先生と話せたりするのも、地元に居るいいメリットかなと思います。

最近異業種交流会とかよく行くんですけど、音大出ましたって言って「その中でウェブ作ったり色々したんですよ」とか言うと、「すごいね」って言われたり、結構それだけで話が弾んだりしますし。
色々なことが経験出来るのは凄くいいと思いますね。実際に今現場で働いている人と話が出来る授業があるのは、本当に将来の為になるレッスンだと思うんですよ。色々な事を幅広く学んで、社会人になったときに潰しが利くようにする。
音楽とデザインって相反するような感じもしますけど、すごくいいネーミングだと思います。音デのコンセプトは「音楽で人生をデザインする」ですからね。

A(相原さん)
例えば、お客様の中には動画や名刺などを作りたいという人もいて。そういった ニーズ にすぐ応えられるのは大きいし、ウェブやチラシを作れる スキル は、例えば転職しても即戦力になると思いますね。

A(佐藤さん)
最近の若い子たちってスマホやタブレットじゃないですか。逆にワードやエクセルの使い方がわからなかったり、パソコンの知識が全然なかったりする。だから結構重宝されると思いますよ。それこそ フライヤー 作ってるとか、どこ行っても喜ばれる。
今自分が作ってる音楽を「発信していく方法」を学べるのもいいですよね。
東京研修でプロの仕事に触れられるというのもいいですね、その関係はずっと続いていくので。

学生時代に勉強した事が、今非常に役に立っています。

Q(カネマサ)
音デで色々と学ばれたと思うんですけど、その前に音デに入ろうと思ったきっかけは大きいものがありましたか?

A(河添さん)
自分は、高校が音楽系でとりあえず曲を作りたいと思っていて、他にも候補があったんだけど、決め手となったのは新名先生の人柄。一回名刺頂いてから頻繁にメールとかでやり取りするようになって、困ったことがあったら電話してきてって言われて、実際に電話もしたし。仕事するときもそうですけどコミュニケーションって大事ですね。そういうことをされていたからこそ行ったんじゃないかな。

A(相原さん)
音楽系の高校に行ってて音楽を続けたいと思っていて、作曲自体始めたのは高3の終わりくらいで、その時丁度DTM始めかけてて。「DTM教えてる大学あるよ」って高校の先生に教えてもらって、新名先生に会って曲を聴いてもらって。そしたら、曲についてのアドバイスももらって、「あ、ここいいなあ」って本心から思いました。
さっき河添も言ったように先生の人柄ですね。この先生ならやっていけるかなと思いました。

Q(カネマサ)
新名先生が受験のときから親身になってくれてそこに惹かれたと。

A(佐藤さん)
新名先生だけでなく、他の先生方も一人一人と向き合ってもらえるっていうのは、当たり前のようでなかなか無いと思うんですね。

A(相原さん)
新名先生も寺田先生も卒業してからもお世話になることが多くて、気にかけてくださったり。そういう意味でも卒業してよかったと思いますね。

A(河添さん)
学生と先生方との距離が近いよね

A(相原さん)
近すぎるくらい(笑)

A(河添さん)
イベントとかも人が集まるって凄い事で、面白くなかったら人が集まらないじゃないですか。実際全然参加者が少ないところとかよく見るし。
ライブや飲み会すると必ず卒業生が何人か来てる。みんな仕事してるから、日程調整してわざわざ来てるワケだよね。音デのイベントにみんなが参加するってことは、楽しいってことだと思う。

A(相原さん)
先生に人生の相談とかしましたよね?

A(藤原先生)
あったね~。

A(佐藤さん)
音楽デザインは自分のやりたいことを一つに絞られない、という所もいいですよね。ウェブに走ったり、音楽に走ったり、映像に走ったり、レコーディングに走ったり、色々と方向性が広がると思うんですよ。しかも、例えば「レコーディングだけしたい」って言っても先生が否定されないじゃないですか。そしてそれもそれでいいねってすすめててくれる。

専門学校とかのサウンドクリエイターコースなんかに入ると、それしかないから、そこで自分の可能性を潰していると思うんですよ。現時点で何が自分に完全に合ってるかなんてわからないじゃないですか。入るときはレコーディングやりたいと思って入ったとしても、後でウェブの方が楽しいなとか、ミックスしてみてエンジニアの方が好きだなとか。

そういうのもOKな科だから、多様性っていうのが凄く魅力ですよね。

Q(カネマサ)
専門学校だと細分化されますよね。作曲と編曲が別だったり、作曲にするとレコーディングはできなかったり。

A(佐藤さん)
そうですね。ゲームミュージックコースとかもありますしね。それだけなんですよ。勿体ないですよね。自分の可能性って色々経験したりしてみないと、本当に自分がやりたい事が分からないと思います。

音デは、総合的に学べるってのが他にない強みだと思いますよ。

Q(カネマサ)
大学の頃に学んでよかったこと、もっとやっておきたかったこと、それからこれはやっておいた方がいいぞ、みたいなことを教えていただけませんか。

A(佐藤さん)
せっかく音楽大学に行っているのであれば、ホールをもっと使ったり、スタジオを使ったり、他のブラスやピアノの人と繋がりがあるから、どんどん繋がりを増やしていった方がいいんじゃないかな。月に一回とか、他の科の人と音楽の話をしたり、もっと接点を持っておけばよかったなと思います。自分たちで他の科も巻き込んだイベントを作るとか、企画をするとか、そういう事をしたかったな、と思います。

Q(カネマサ)
授業に対してこういうことをちゃんとやっといた方がいいとかあれば。

A(佐藤さん)
聞くところは聞くっていうのは大切だと思いますね、社会人になって何が大変かって色々な人とコミュニケーションを取って広がりを持って行くってことで、そこで一方的なのって面白くないですよ。だから質問し返したり、自分たちで考えてみたり。 DTM も交流会していく中で「どうやったら生徒さんが仲良くなれるか」って考えて、名簿や自己紹介カードや名刺作ったり、とにかく対面で向き合ったり。意見を言い合ってみるとか、発言することは大事だと思いますけどね。

Q(カネマサ)
大学時代お世話になった人の話を伺いたいです。

A(相原さん)
音デはいい意味で上下関係があんまりなくて、みんなが友達でありライバルみたいな空気だから。

A(河添さん)
お互い刺激しあって頑張っていこうっていうのは音デにあると思うので。

A(佐藤さん)
どの先生も親身になってやってくれてるじゃないですか。でもよそから見たらただの先生と学生ですから。自分たちは作陽の先生が本当にいい人たちってのを知ってますけど、それを言葉にするのは難しいですね。でもやっぱり、おすすめはできます!選択は間違ってないよっていう。

音デに入って後悔してる人いますか?いないと思うんですけど、今はわかりませんよね。卒業してからでもよくわからないですけど、今こうやってみんなと話ができてるっていうのは、結果として良かったんだなって思えます。いい関係ができてると思いますね。卒業生が作ったところにみんなが遊びに来てくれたり取材に来てくれたりすること自体が、それを目指してる人から見たらすごくいいのかなって。一番わかりやすいですよね。

Q(カネマサ)
自分たちが生徒に教える立場になって、生徒の反応、音デで学んだことがどう活きているかを教えてください。

A(佐藤さん)
先生方って出し惜しみなく教えてくれるんですよ。いいことも悪いことも全部。だから短期間のうちにレベルが上がるんですよね、それってなかなか無いかもしれないです。
自分が持ってるもの全て出してもいいって思ってる。それってライバルになりかねないんですよ?自分の仕事なくなっちゃうじゃないですか。本当は秘密にしときたいこともあるだろうけど、全部きちんと教えてくれるから、信頼できるなって思います。
お金払っても教えてくれないような深いところを、知識がない人相手に教えてくれるのは凄いことだと思います。一言一句聞き逃さないように聞いとかないと!

ハレピカの場合は小学生、65歳、楽譜が読めない人もいるので、音楽知識がある人が作曲するのとレベルが全く違うんですよ。それでも1年習うと、「おおっ」と思うようなすごい曲を作ってくるんです。だから教え方のメソッドは大きいと思うんです。先生が教えてくれたことを僕らなりに オマージュ して作ってるから、すごく参考になると思います。

A(相原さん)
習ったことを自分なりに解釈して力にして教えるってやり方ですね。

Q(カネマサ)
では、今日のまとめをお願いします。

A(河添さん)
現状、自分が仕事をして生活して行けてるのは音デのおかげなので、そこは純粋にありがたいと思います。感謝してもしきれないですね、じゃないと実家帰ってるので。

A(相原さん)
やりたいことをやるのは大事だし、やりたいことができるのは音デを卒業したからだと思うし。

A(佐藤さん)
こういう機会があることがうれしいですね。みんなと関われて、とりあえず頼れる場所にハレピカがなってくれるのが一番。何でもいいから、交流を増やしたいと思います。

A(相原さん)
大学で全然関わってないのに、いつの間にかぬるっと繋がりが出来てるのも音デの魔力みたいなものかな。

Q(カネマサ)
最後に、今後の目標を教えてください。

A(佐藤さん)
岡山の音楽をもっと盛り上げたいと思っています。地域に愛されるスタジオの運営や、パソコンのサポートをコツコツ広めて行きたいです。

本日は、ありがとうございました!(一同)