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津内理沙インタビュー

2018年7月2日、倉敷ケーブルテレビのニュースキャスター・結婚式の司会など、MC業で活躍している音デ5期生の「津内理沙」さんを学内スタジオに招いてインタビューを行いました。
綺麗なお姉さんの登場に、楽しいインタビューになりました。

インタビュアー:音デ12期生 浅倉景太(ケイタ)

(一同)よろしくお願いします!

Q(ケイタ)
仕事をはじめたきっかけを教えて下さい。

A(津内さん)
今とは全然違うんですけど、就活して、音楽をやってることがおもしろいと言ってくれたところがあって、そこに就職しました。仕事の主な内容は事務で、となるとパソコンと向き合う毎日なわけですよ。それって人と話さないじゃないですか。でも「音デ」って、コミニュケーションをたくさんとって、いろんなことに挑戦しなよ、みたいな空気だったので今一つ馴染めなくて。そういう環境から事務に変わると、「あれ?コミニュケーションってどうだったかな?」っていう風になってきちゃってたんです。

そこからたまたま事務は事務でもちょっと特殊な事務に異動になったんです。普通のパソコンを使って電子カルテを見ながら作業をする事務から、リハビリの方で患者さんの診察をドクターの代わりにする作業に変わって、そこで患者さんと話すようになったときに「話す」ということについて学んでみたいな、ということを思ったんです。

とりあえず自分でいろいろ調べて、その中に音デと同じような雰囲気を持つ事務所を見つけて、それが今の事務所なんですけど、書いてることが「人との出会いを大切にしなさい」とか「いつも謙虚でいなさい」とか、そういうスタンスが凄く音デと似てるなと思って、話だけ聞きに行こうと思って行ってみたんです。それで「じゃあ、お話講座受けてみる?」みたいなところから・・・。最初はこの仕事をするつもりで行ってなくて、ただ、話すのが上手くなりたいとか、コミニュケーションを取る上での声のトーンとか、話し方とかも大切になってくると思って、そういうのを勉強したくて行ったんですけど。

卒業するときに新名先生に「別に同じ仕事をずっと続けなくてもいいんだよ」「転職が当たり前の世の中なんだから、就職して違うと思ったら別の道に挑戦してみてもいいんじゃないかな」というような話をしてもらってたので、人生一回きりだしと思って。なんかあれよあれよという間に仕事を辞めて、「こっちの世界の分野を学んでみない?」「ニュース読んでみない?」「レッスン受けてみない?」ってなっていってこっちに居ます。居心地がよくて、こうなりました。

Q(ケイタ)
なるほど。様々なことを経験されたということで。

A(津内さん)
そうですね(笑)はい。

T(藤原先生)
好きなんだよね、今の仕事。

A(津内さん)
今の仕事は好きです。それに、多分この仕事は好きじゃないと続けられないと思いますね。

Q(ケイタ)
では今の仕事を始めて仕事の印象っていうのはどんな感じですか?

A(津内さん)
始めてみての印象は、結構体力勝負ですね。始める前はざっくりと「華やかな世界」だって、まぁ言われることも多いんですけど。実際には意外と華やかじゃなくて体力勝負ですね。ていうのも、自分の代わりがいないので休めないじゃないですか、本番は。だから体調管理もしなきゃいけないし、それに時間がバラバラで、早朝からのときもあるし、夜遅いときもあるし。その中で自分のコンディションをちゃんと保たなきゃいけないし、本番までの間もどういう風に進めていくか考えたり準備するので、結構思ってるよりも地味に体力がいります。

後は、答えがないので。正解っていうものがないので、やっぱり クライアント さんは好き嫌いがありますので(笑)うまい下手だけじゃなく、「こっちの子の方が上手いけど、声や雰囲気がこっちの子の方が好きだったから」とか、評価に正解の基準がない分、何が正しいのかわからなくなるから結構大変ですね。「自分の喋りはこれ」とか、自分の意思をしっかり持てないと、迷う人は迷うかもしれないです。

意外とメンタルも強くないとできない仕事だなと思います。

Q(ケイタ)
音楽のようですね。

A(津内さん)
音楽のようですよ、ほんと。

Q(リンタロウ)
結婚式場の司会者もされているとのことなんですが、花嫁さんより綺麗じゃいけないとかあるんですか?

A(津内さん)
ないです(笑)ないんですけど、やっぱり影の存在なので「白を着ちゃいけない」とかっていう基準はありますよ。髪型も花嫁さんに被らないようにするとか、花嫁さんよりもちょっと地味目にしなきゃいけない。だけど、やっぱり式場なのである程度華やかさもないと、というか、ぼさぼさだとだめですよね(笑)そこはすぐスタッフさんから言われます。髪の色がちょっとまだらになってたりしたら「染めなさい」とか。身だしなみは、ちょっとでも糸が出てたら言われますね。

Q(ケイタ)
常にはさみは持ち歩くということで。

A(津内さん)
そうですね、裁縫道具は常に。

Q(ケイタ)
続きまして、今まで携わった中で印象に残っている仕事はありますか?

A(津内さん)
印象に残っているのは・・・何でしょうね・・・。

毎回大体現場が違うので毎回印象には残るんですけど、結婚式だと一番最初に担当させてもらった式は印象に残ってます。その時は自分でよかったんだろうかとか、他の人がしてくれてたらもっといいものができたんじゃないのかなっていう葛藤が、今でもありますけど一番大きくあったし。でも気持ち的には誰にも負けないぞっていうくらいの全力の気持ちで「めちゃめちゃ本当におめでとうございます」みたいな気持ちで(笑)でも、いろいろありますよね、気持ちで負けてないと思ってるけど自分の技術力がどうだったかなとか。複雑な気持ちが交錯した最初だったから、結婚式の最初は印象に残ってますね。

ケーブルテレビとかだと、本当にいろんなことをさせてもらって、変わったやつだったら VR の中に自分が登場するとか(笑)不思議ですよね、撮り方も違うし、しかも普段は入れない現場に入らせてもらって撮ったので、それは最近なんですけど結構印象に残ってます。

でも初めての現場は印象に残りますよね、非日常的な場所が多いので。

Q(ケイタ)
なるほど。そんな日は二次会の司会はされるんですか?

A(津内さん)
二次会もします。二次会もするんですけど、二次会はどっちかというと友達の結婚式で頼まれることが多いですね。

Q(ケイタ)
それは仕事としてですか?

A(津内さん)
仕事・・・じゃないですよ、もうボランティアです(笑)

Q(ケイタ)
じゃあ友達のために。

A(津内さん)
そうですね、なかなか結婚式場で二次会はプロの司会を入れないので、少ないですね。

Q(ケイタ)
なるほど。今のお仕事で辛かったこと楽しかったことを聞こうとしたんですけどあらかた出てきたので次に・・・。

A(津内さん)
でも辛かったことありますよ。ギャラを下げられたこと(笑)あからさまにわかりますもんね、ダメだったんだって。一回だけ・・・。他もあったかもしれないですけど、私が直接代表から聞いたのは一回。ギャラを下げられたって電話がかかってきて、それは悔しかったですね、新人時代にありました。普通の仕事をしてたら気付かないようなことがわかっちゃいますね、次呼んでもらえるかでわかっちゃいますし、シビアだと思います。

Q(ケイタ)
楽しかったことは?

A(津内さん)
基本楽しいです、この仕事。

Q(ケイタ)
じゃあ嬉しかったことは?

A(津内さん)
「ありがとう」の重みが違うことですかね。結婚式の司会をさせてもらって、「津内さんに司会してもらって楽しかった」とか言われると嬉しいですね。結婚式の進行って、司会者が組むんですよ。そういうの考えるの好きなので、どうやったら楽しく出来るか考えたり、新しい演出を考えたりしてて。それをお客さんに提案してハマって、「このアイデア本当に良かったです」って言ってもらえたり、普通に事務をやってて言われる「ありがとう」とは全然重みが違うな、って感じるし、一緒に感動出来るのがいいですね。

Q(ケイタ)
どういうきっかけでニュースを読むことになったんですか?

A(津内さん)
ニュースは突然言われたんですよ、音デがきっかけで声かけてもらったので感謝してるんですけど(笑)新名先生が KCT と繋がりがあって取材に来てもらってますよね。お祭りの司会の仕事をしていたら、 KCT の取材が来ていたんですよ。「 ミラトビ で取材に来ていた時のディレクターさんだ!」と思って挨拶をしに行ったら、今こういう(司会の)仕事をしてるんだーという話から声かけてもらって。偶然人を探してて入らせてもらったんです。最初はリポーターだったんですよ。単発の、たまにある仕事だったんですけど急にニュースをと言われて・・・。

なぜニュースを?って理由を聞いたら、別にうまい下手じゃなくて(笑)雰囲気とか、一生懸命頑張っている人柄を見てニュースもさせてみたいと思ったんだ、って言われて。そのときはまだしっかり練習できていなくて、ニュースも頑張らなきゃな、って思って練習を始めたばかりの頃だったので、下手ですよ?下手ですよ?下手ですよ?って言った上で、それでも、やってもらいたいんだ、って言ってもらえて、嬉しかったです。

Q(ケイタ)
ニュースを読みたかったと言うより人との繋がりでニュースを読むことになった?

A(津内さん)
そうですね、一生懸命頑張ってたらチャンスが来ました。いいことありますね、頑張ってたら。

Q(ケイタ)
ニュースを読む上で気を付けていることはありますか?

A(津内さん)
どうやったらわかりやすく伝わるか、ですね。

人それぞれ持っている知識が違うじゃないですか、ワードだけでもピンと来たり、流して読んでも要点がわかる人もいると思うんですけど、私は文章を流して見るだけじゃ理解できないし、そういう人もいると思うんですよ。ここが大事なんだよ、とか、こういう感じに楽しいニュースだったんだよ、とか、誰が聞いても伝わるようには意識してます。強調するところとか、声のトーンとか、スピードとか。

Q(ケイタ)
相手の顔が見えませんからね。

A(津内さん)
そうですね、それに文字が出ているわけでもないので。

Q(ケイタ)
ニュースのことも含め、どんな試行錯誤をしましたか?

A(津内さん)
車で現場に行く間に、NHKのラジオをかけて一緒に読んだり、ローカルのニュースと全国版の大きい局のニュース両方聞いて、比較して、自分の好きな読み方の人を見つけたり、ローカルニュースってこんな楽しそうに読むんだ、とか。いろんなニュースを見ました。

Q(ケイタ)
仕事に対するこだわりはありますか?

A(津内さん)
私はうまい方じゃないんですよ。それは自覚してて、でも毎回一生懸命仕事をすること、仕事をもらえることに感謝すること、謙虚でいること、笑顔を忘れないこと。これだけはずっと変わらず徹底してます。

Q(ケイタ)
伝え方魅せ方で、工夫していることはありますか?

A(津内さん)
工夫は・・・鏡を見て練習とか、喋りを録音します。自分では笑顔を意識しているつもりでも、ふとした瞬間に真顔になってるとか、こんなクセがあるんだって反省してます。

Q(ケイタ)
自分の魅力、アピールポイント、自分の強みや負けたくないところは?

A(津内さん)
さっきのこだわりの部分は負けたくないところでもありますね、仕事に対する姿勢は。

Q(カネマサ)
普段MCなどの仕事をしていると、こういったインタビューの場でも喋り方や内容は意識しますか?

A(津内さん)
あーどうでしょうね、楽しく喋るのがクセというか、暗く喋ることがあまりないので。
たぶん今は無意識に楽しいなと思いながらしゃべってますね。
特に意識はしてないですけど、素の状態で話すよりは、ちょっとテンション上げて喋ってます。

Q(ケイタ)
大学生のときに音楽デザインで何を学びましたか?

A(津内さん)
音デで学んだ技術はもったいないけど、音楽以外の仕事なので活かしきれてないですね。

だけど、音デって、先生方が「ダメ」って絶対言わないじゃないですか。新名先生が大学のときに言っていた言葉が、卒業して年齢を重ねるとわかるようになってきました。どっちかというと卒業してからわかることのほうが多かったです。

この仕事は保証が無いじゃないですか。休みは決まってない、福利厚生等もない、仕事をしないと収入はない、誰も応援してくれなかったし、成功するかもわからない。でも、新名先生は「やってみればいいじゃん」と言ってくれて、その言葉がすごく大きくって、「あっ、じゃあ、とりあえずやってみよう」と思えてすごく背中を押していただきました。

「自分への投資は惜しまなくていいよ」という言葉が今役に立ってます。その言葉を信じて、ボイトレに通いました。MCの仕事をする上での一番の課題が発声だったんです、ほんとに声がちっちゃいし。他の人よりスタートラインが低く、努力はしてきたけど人よりも成長が遅くて、すごく試行錯誤したんですよ。周りからはボイトレに通うなんて無駄遣いと言われたけど、自己投資は惜しむなという新名先生の言葉を信じて、ボイトレに通い続けました。そのお陰でしゃべりが変わって、仕事が増えることで自分に返ってきました。

周りからは「保証のない世界によく飛び込めるな」なんて言われるけど、やってだめだったら仕方ないとあっけらかんと思えるのも音デだったからかな。特殊じゃないですか音デって・・・外から見ると何をしてるかわからない。(一同笑い)

Q(ケイタ)
みんなたどる道ですね・・・。

Q(リンタロウ)
ほんとに音デ生なんですか?

T(藤原先生)
この代が一番女子大生ぽい年だったなぁ。

A(津内さん)
音楽デザインに入ったときはパソコンの電源の位置もわからなかったし、いっつも一番前で授業を聞きメモを取ったけどできなかったです(笑)PC触ると変なもの出るし、急にシャットダウンされるし。隣の子にいつも聞いていて教えてもらって、何テンポも遅れていました。

だから、新名先生には一番伸びしろがあったと言われました(笑)

Q(リンタロウ)
でもいいですね。一番前でメモを取ってって、真面目さが伝わってきますね。僕は一番うしろでメモも取らないで、で、できない(笑)

A(津内さん)
入学前に新名先生に相談はしてました。PCがさわれない自覚はあったけど、大丈夫だよ、という言葉をそのまま受け止めました。

Q(ケイタ)
それはとしきちゃんが悪いわ(笑)

A(津内さん)
とりあえず電源はつけれるからあとはやる気があるからいいやって入ったら本当に大変でした。

T(藤原先生)
でも検定は合格したからね!

Q(リンタロウ)
一発でですか?

T(藤原先生)
うん。

Q(リンタロウ)
全然できるじゃない・・・。

A(津内さん)
でもみんなに助けてもらいました。課題も一人じゃできなかったから、みんなで家に集まって教えてもらいながら課題をしてたし。

Q(ケイタ)
新名先生に愛されなかった男と愛された女か・・・。

T(藤原先生)
大丈夫。私が愛してるよ。

(一同歓喜)

Q(ケイタ)
役に立ったことは、新名先生の言葉ですね?

A(津内さん)
いいことを言ってくださってるのはわかっていたけど学生の頃は実感できなかったですね。卒業してからわかるようになりました。

Q(ケイタ)
では、学生時代にしておけばよかったことはありますか?

A(津内さん)
たくさん先輩と音楽制作をしたかったなぁ。自分の中で先輩はできる人たちで、尊敬する先輩たちばっかり。音デ自体が憧れだったので。むしろ同級生もPCが使えるだけで尊敬してたし、そんな人達とコラボレーションとか恐れ多いと思って。一人ひとり個性もある先輩たちの音楽のスタイル、知識を見ることができたから制作をお願いしたらよかったなぁって。もっと先輩と話せばよかったけど、音楽的な面で恐れ多くて近寄れなかったですね。

全然壁のある人達ではなく後輩思いの優しい先輩たちだったから、学生時代にもっと制作をお願いしたらよかったです。

Q(リンタロウ)
いやー謙虚。

Q(ケイタ)
大学生活・・・4年制ですか?4年間どういう過ごし方をしていましたか?

A(津内さん)
う~ん、難しい質問ですね、どういう生活、過ごし方・・・。

T(藤原先生)
フレッシュ岡山 とかしてたよね?

A(津内さん)
やってましたね!4年生の時に、 フレッシュ岡山 っていうJA全農岡山さんのPR活動をしていました。

そう!就職活動の時に思ったのが、引き出しがいっぱいある方が絶対強いんですよ。新名先生も多分言ってるかもしれないんですけど、たくさんネタを持ってた方が、面接官の人も「こんなところもあるんだ、こういうところもあるんだ」って、話をつなげるきっかけになるし、自分の強みにもなっていくので。たまたま私は4年生の時に、祖父母が桃を作っていたのもあって、今しか力になれない、社会人になったらできないなと思って、PR大使に応募したんです。

フレッシュ岡山は、月に何回か活動があって、ほんとにいい経験でした。一人で現場に行くんですよ。一人で「じゃあそこ行ってきて」って、一人で現場の人と打ち合わせをして、「じゃあそれ売って」って感じで売るんですよ、その食物を。果物とか野菜を売るんですけど、初めて行く現場でも、自分一人しかいないので、自分で話をして、しかも売るためにはPRしないといけないから、どうやったら相手が「これ欲しい」と思うかなっていうのを考えるきっかけにもなったし、笑うのも、笑ってくださいってすぐ笑えないと思うんですけど、この仕事は笑ってないとダメなので、笑う練習もしたし、急に写真を撮ってもらうこともあるので、鏡を見たらとりあえず笑うとかっていう練習をしたり。

フレッシュ岡山はすごい良い経験でしたね!

T(藤原先生)
なんかいっつもバタバタしてたもんね。忙しそうだった。

A(津内さん)
そうですね!活動が一日あったりするので、単位を計算しながら、「この日はあと何単位必要・・・」とか。計算しながら「この日はいけるな、フレッシュに」って感じで。

Q(ケイタ)
活動は平日にあるんですか?

A(津内さん)
平日にあります。土日もあるんですけど、平日もあります。

T(藤原先生)
企業としてはこういうことやってる子って評価が高いよね、すごく。

A(津内さん)
そうですね、その代でやってる人が数人じゃないですか。だからPRポイントにはなりますね。3人だけだったんですよ。フレッシュ岡山の2012年度だったんですけど、3人なんで、その年に受けた例えば色んな就活生がいる中で3人だけなんですよ、それを書けるのが。やっぱり面接で聞かれることは多かったですね。どういう活動してたの?とか。目に留まることは多かったです。

Q(ケイタ)
なるほど・・・。じゃあいまから皆フレッシュ岡山に応募してもらって・・・。

A(津内さん)
あのフレッシュ岡山ってメンズはなかなかなれないと思うんですけど。

Q(ケイタ)
メンズはなかなかなれない(笑)

A(津内さん)
でもありますよね、男の子でも受けられる・・・桃太郎?多分なんかあるんですよ(笑)まぁそんな過ごし方をしてましたね、音楽の傍ら。

Q(ケイタ)
大学時代の新名先生との思い出聞こうかと思ってたんですけど、まぁ新名先生の話は色々聞いたので(笑)大学時代の思い出を少し聞かせてください。

A(津内さん)
大学時代は本当に周りの友達に助けられました。それが一番(の思い出)です。て言うのも、さっき言ったように私は機械関係が苦手だったので、一人じゃ音楽制作を進めることができなくて。すごく時間をかければできたかもしれないですけど、でもレコーディングとかも誰かが録ってくれて、歌も録ってくれないとできないしピアノのパートも友達に弾いてもらったり、これで大丈夫かとかアドバイス貰ったりしていたし、本当に音楽制作は一人じゃできないんだなと思いました。友達とか仲間の支えがあったから卒業できたんだと思います。

Q(ケイタ)
放課後とかは何をしていたんですか?

A(津内さん)
あ、 インテグ の後は絶対みんなでご飯行ってました(笑)みんなでボウリングも行ったし、 インテグ 終わったらどこかしらに行ってましたね。

Q(ケイタ)
インテグ 。解放。どっか行こう。って俺らと一緒だ。インテグ終わった終わった~って感じ。学校はもうええ、ってね。(笑)

T(藤原先生)
女子会的なこともしてたよね。

A(津内さん)
女子会もしました。先生と一緒にご飯とかも行きましたし、県外の子も多かったのでお泊り会とかもしてました。課題提出前とかもみんなで集まるのが当たり前みたいな(笑)

Q(ケイタ)
俺ら(課題せず)寝ちゃうからな(笑)

A(津内さん)
ミラトビ の時「一週間寝るなー!」って言われませんでした?

Q(ケイタ)
言われてたけど普通に寝ました(笑)

A(津内さん)
寝なくてもやっていけるんじゃーって言われて、みんなで集まって ミラトビ やりました。
Rock-on は今でも KCT でかかってるんですよ。

Q(ケイタ)
彼氏はいたんですか?

A(津内さん)
彼氏はいませんでした。

(一同)いませんでしたー!!

Q(ケイタ)
男子そわそわすんなよー(笑)なるほど、彼氏はいなかったと。

A(津内さん)
そうですね、音デってやることが濃くないですか? 東京実習 行くとか。私たちの時男子が少なかったんですよ、3人とか。女子は短大生含めて11~12人ぐらいいました。

Q(ケイタ)
俺らと逆じゃん。じゃあその男子たちはさぞいい思いをしたということですね。

A(津内さん)
(笑)でも男子は女子寄りでした。

Q(ケイタ)
え?(笑)

A(津内さん)
優しい感じってことです(笑)女子に溶け込む感じの。

Q(ケイタ)
「やな(3年生)」タイプってことか。あいつは一年の時女子3人連れてしれっとカラオケに行ってたんですよ。みんなで、謀ったなって(笑)

休みの日の過ごし方は?・・・もちろん大学時代のなんですけど!

A(津内さん)
休みの日はアルバイトしたり。ソフト買わなきゃいけないじゃないですか。新名先生が高い学費は親が払ってくれてるんだから、ソフトとかそういう使うものは自分で払いなよ、みたいな。

Q(ケイタ)
他に休みの日にこんな楽しいことをしたとかありますか?

A(津内さん)
四年生の時はもうフレッシュ岡山ですかね。他は、一年生の時はあまりにもパソコンが使えなかったので、休みの日はちょっとパソコンを使ってパソコンに慣れるってのを地味~にしてました。

Q(ケイタ)
先生たちの印象はどうでしたか?

A(津内さん)
寺田先生は偉大な先生なので、みんなおおってなりましたね。 ミラトビ の曲を ミックス してもらったんです、目の前で。そしたら感動するし、やっぱり全然違うじゃないですか。私たちからしたら寺田先生は先生じゃないですか、けどフレッシュ岡山に行ったときに寺田先生を知ってる人がいて、ほんとにすごい人なんだよ!!っていうのを周りから聞いて。そんな偉大な先生に教えてもらってたんだと思って、音デって凄いなって。私たちから見たら先生だけど、外部から見たらメチャクチャ贅沢なんだよ、っていう。

問田先生は、面白い!もう個性的!あんなにダンディーで仕事ができるのに、壁を作らないあの感じと私たちと同じ目線で会話をしてくれる。先生っぽくないけど、近づきやすいし、授業が楽しいよね。

他の科の講義を聞くと、先生と学生の間に壁があるし、時間内にどこまでやるか決まってるから置いてけぼりになりがちなんだけど。

Q(リンタロウ)
そうそう、確かな壁がある。

A(津内さん)
音デの先生はどの先生も、ひとりひとりのペースを見ながら進めてくれるし、同じ目線で話をしてくれるから、より音デが好きになるし、信頼して学ぼう、という気になると思います。

みんなは授業無いかも知れないけど、ヤマハの先生してる中島先生っていう女性の先生が居て、その先生は「お姉さん」みたいな感じだったし、藤原先生は社長じゃないですか。そういう第一線で活躍している人が知識を教えてくれるって、なかなかないと思うんですよ。

言い方悪いですけど、「まぁ学生さんだからこれくらいでいいか」とか、学生さんになめられないように変に難しく話したりとか、あると思うんですよ。

Q(一同)
あー、あるある。

A(津内さん)
でも、音デの先生達は「どうやったらこの子達が伸びてくれるかな?」といった事をすごく考えてくれているのがわかるし、自分たちの大切な知識をきちんと教えてくれるから、凄いな、って思います。

この仕事をしてたら、自分のしゃべりの技術を他人に見せたくないんですよ。だから、原稿作って来てもらっていいですか?って言われることもあるんですけど、全部は出さないんですよ。自分の生み出した言葉は自分の宝だから、自分の知識や技術だから、見せたくない。そこは、音デの先生方も技術職だから、一緒だと思うんだけど、惜しげもなく教えてくれるのは、やっぱり凄いことだと思います。

私は音デの先生達の姿を見て来ているので、同じ事務所の後輩には普通に教えますし、ちょっと「いい人」になれました(笑)音デの先生達にはちゃんと「愛」があって、それをずっと見て来ているので、先輩達にもちゃんと愛が継承されてるし、私も引き継いで行こう、と思ってます。

音デファミリーの絆っていうか、卒業してもいつでも相談に乗ってくれるし、大学で同じ時期を過ごしていなくても先輩や後輩とこういうつながりがあるし。普通、大学の先生との繋がりって、卒業しちゃうとあまり無いと思うんですよ。でも、音デの先生方は、「先生~!」って普通に会いに行くと「元気でやってる?今何してんの?」って話聞いてくれるし、相談に乗ってくれる。人生において、すごく心強いですよね、悩んでるときにホントに家族のように相談に乗ってくれる先生達が居るって。

それにどの先生もいつ会っても楽しそうで、人生楽しんでるから、会って話すだけでポジティブになれるし、頑張ろう!って思えます。

この仕事してると、その場に合わせて服装も変えないといけないから、結構衣装代もかかるし、移動も全部自腹なので、お金かかるんですよ。だから、今年くらいからやっと食べていけるようになったんだけど、それまではバイトとかもしてたし。こういう不安定な仕事してると、大人からはほぼ反対される。夢を実現させるためとはいえ、バイトやフリーターなんてあり得ないって。

Q(リンタロウ)
だから嫌なんだよなぁ。

A(津内さん)
でも「いいんじゃない、頑張ってみれば」って応援してくれるのは音デの先生達だし、音デの仲間だから。

Q(ケイタ)
じぃちゃんとばぁちゃんみたいだな。無条件に応援してくれる(笑)

A(津内さん)
多分、みんなも社会に出て普通に就職すると「個性的だね」って言われると思う。私も散々「変わってるね」って言われたし、同期の子とかも言われるって言ってたし。
「でも楽しそうだね」って絶対言われます。

音デの先生達は、いつも人生楽しんでて、音デと繋がってたらなんかわかんないけどいいことありそうな気がするし(笑)卒業するとそれが確信に変わると思います。学生の時にはわからなかったけど、卒業するとわかることってめちゃくちゃあると思います。だから、今は「わけわからんな」って聞き流してくれてもいいと思います。卒業してから、今日私が話したことを少しでも思い出してくれたら嬉しいです。

Q(ケイタ)
では最後に、今後の目標を。

A(津内さん)
目標は、この仕事を細く長く続けたい。

天職と適職の話を先生から聞いたことがあって、音デは天職は音楽なんだよ、でも適職はまた別にあるかも知れないよ、って。事務の仕事をやってみて、今の仕事をやってみて、適職は今の仕事だと確信しました。

この仕事を今後も長く続けたいと思ってます。

(一同)ありがとうございました!!