はじめに

 今回の卒業研究では『ジョジョの奇妙な冒険』について語っていこうと思う。まずジョジョとは単独の人物を主人公としておらず、主人公が変わるごとに「第○部(○部分に数字)」と部数が進み、作品のサブタイトルも変わる形式を採用している。また主人公が変わるだけでなく、作品の舞台やジャンルも各部ごとに変化しており、基本的には各部ごとに話が完結する仕組みとなっている。

 しかしながら、世界観自体はPart1から一貫しており、ジョースター一族とその奇妙な運命を描く大河群像劇となっている。また、各部で登場した人物や道具が後の部で再登場したり影響を与えていることも多く、運命や因縁といったものに主眼が置かれている。なお、本作には2つの独立した世界線が存在する。ジョジョはスタンドという、簡単に説明すると守護霊のような概念が存在しており、3部以降はスタンドの戦いがメインで白熱する。そしてめでたいことに2022年で連載35周年を迎えた。おめでとうございます。

 2023年2月の時点で1部から8部まで単行本は100巻以上あり外伝など含めるとめちゃくちゃ多い。そして現在9部の制作が決定しており、これは8部が連載終了してジョジョロスに陥っていたジョジョラーには大歓喜の発表である。

ジョジョと音楽の関係

「ジョジョと音楽は何も関係ないだろ!」と思いきやそうでもない。ジョジョに出てくるキャラクターやスタンドの中には洋楽、邦楽、アーティストの名前がよく使われている。

 その中でも自分が特に好きなスタンドの「キラークイーン」について掘り下げていきたい。  キラークイーンはイギリスの有名ロックバンド『Queen』の楽曲『Killer Queen』から由来している。

そしてキラークイーンは能力をさらに2つ持っており、それぞれ名前が「シアーハートアタック」、「バイツァダスト」となっていてこれらも『Queen』の楽曲『Sheer Heart Attack』と、『Another One Bites the Dust』から由来していてとてもカッコいいから聞いて欲しい。ちなみにスタンド能力もクソ強い。

 


Queenの曲はなんだかわからないがひきつけられる良さがある。ちなみにQueenの結成からの物語を描いた映画「ボヘミアン・ラプソディ」もぜひ見てほしい。自分はQueenの知識ゼロで映画館で見たがとても楽しめた。Queenのことを2時間で知れる素晴らしい映画なので本当におすすめ。(ボヘミアン・ラプソディーというスタンドもいるよ♪)




キラークイーンの魅力


 話は変わるがジョジョにはスタンドのルールというものがあり、その一つに「スタンドはひとりにつき一体まで」というものがある。例外はあるが、その中でもキラークイーンの能力は異色といえる。キラークイーンの主な能力は触れたものを爆弾に変えるというようなもので、 その能力を使って物語では吉良吉影は大量殺人鬼として主人公たちを翻弄する。

 そして前文で触れたシアーハートアタックはキラークイーンの手の甲にあり、小型の戦車を出してターゲットを自動で追跡する遠隔操作型のとんでもない能力である。吉良が回収しにくるまではほぼ永遠に爆発し続ける。ちなみに最強パワーと名高いスタンドが殴りまくってもちょっとだけヒビが入るだけで壊れなかった。

 最後の能力のバイツァダストは、考察や解説が絶えないほど難解な能力で、本体の吉良がめっちゃ絶望したときに発動する。1時間だけ時間を巻き戻して、なんやらかんやらで説明が難しいし、ネタバレしたくないので気になった人は【ジョジョの奇妙な冒険第4部ダイヤモンドは砕けない】をみなさい。

さいごに

 ジョジョは何気なく見始めた漫画だが、読んだおかげで普段触れないような曲に出会える。「このスタンドつえーな、元ネタの曲聴いてみよ」みたいなことが何度もあって、あらすじで楽しめて曲でも楽しむことができる唯一無二の最強漫画だと思う。

 今回のレポートではジョジョ4部について触れたが、自分的には1部からみてほしい。でも長いよ~。。。ってなるよね。でも見て!!