今回の卒業研究では『ジョジョの奇妙な冒険』について語っていこうと思う。まずジョジョとは単独の人物を主人公としておらず、主人公が変わるごとに「第○部(○部分に数字)」と部数が進み、作品のサブタイトルも変わる形式を採用している。また主人公が変わるだけでなく、作品の舞台やジャンルも各部ごとに変化しており、基本的には各部ごとに話が完結する仕組みとなっている。
しかしながら、世界観自体はPart1から一貫しており、ジョースター一族とその奇妙な運命を描く大河群像劇となっている。また、各部で登場した人物や道具が後の部で再登場したり影響を与えていることも多く、運命や因縁といったものに主眼が置かれている。なお、本作には2つの独立した世界線が存在する。ジョジョはスタンドという、簡単に説明すると守護霊のような概念が存在しており、3部以降はスタンドの戦いがメインで白熱する。そしてめでたいことに2022年で連載35周年を迎えた。おめでとうございます。
2023年2月の時点で1部から8部まで単行本は100巻以上あり外伝など含めるとめちゃくちゃ多い。そして現在9部の制作が決定しており、これは8部が連載終了してジョジョロスに陥っていたジョジョラーには大歓喜の発表である。