仏教・神道・儒教・集中講義

日本文化を象徴するものは「折り紙」と「ビーフカレー」だそうだ。

折り紙」はハサミやノリを使わず、制約下で形作るもの、である。俳句や釘を使わない建築法然り、日本独自の文化といっても良いだろう。

ビーフカレー」はヒンズー教徒が多いインドでは、神聖な牛は決して食べないので、あり得ないもの、である。宗教的タブーに疎いということを超えて、日本独自のものにアレンジしていった好例といっても良いだろう。

日本という国、いや日本人とは面白い民族である。

ここ数年来、日本人論、宗教論、心理学といった、人文系学問に惹かれており、独学乍ら学んでいる。

同時に、この年にしてやっと大学の役割が分かってきた様に思う。

「役に立つか立たないか」「儲かるか儲からないか」そんな次元ではないのだ。

生きていく上での道標(みちしるべ)、つまり人生の地図を読むための記号を知ることが「内化(input)」であり、その地図を頼りに歩くことが「外化(output)」であるのだ。

外化を促す前に内化が必要であり、「内化と外化」のバランスが崩れるといずれ枯れてしまう。

そう、内化こそ学びの原点なのだ。